皐月賞展望
3歳世代3冠路線の第1関門「皐月賞」のデータ紹介と注目馬情報の記事です。前哨戦にあたるディープ記念や共同通信杯の人気馬が着外になり、相当混戦模様な今年の皐月賞。そもそも、皐月賞とはどんなレースかおさらいしておきます。
中山芝2000m(内回りBコース) 開催最終週
3歳牡・牝指定
負担重量57kg(牝馬は55kg)
「最も速い馬」が勝つと言われている
クラシック3冠路線である、皐月賞は「最も速い馬が勝つ」、日本ダービーは「最も幸運に恵まれた馬が勝つ」、菊花賞は「最も強い馬が勝つ」と言われています。つまり、3冠達成は相当困難を極めます。
過去に達成した馬は1941年のセントライト、1964年シンザン、1983年ミスターシービー、1984年シンボリルドルフ、1994年ナリタブライアン、2005年ディープインパクト、2011年オルフェーヴル、2020年コントレイルの8頭だけです!混戦ムードの今年は3冠馬が誕生するのでしょうか。
コースの特徴
皐月賞は中山芝2000mの内回りで最終週に行われます。
スタート地点はホームストレッチの直線入口にあります。スタートから最初のコーナーまで約400mの直線があり、ゴール版前は上り坂があります。1コーナーすぎたところから下り坂です。向こう正面から3コーナーあたりで後方の馬が位置を上げてきます。3角のラスト600mの標識があります。小回りのカーブで外に振られやすいです。大外枠の馬が不利なのはその影響も大きいです。最後の直線は約310mと短いですが、上り坂が待ち構えているため先行馬の脚が止まれば差しもよく効きます。
データ紹介
今回も簡単なデータ紹介をします。人気は好走にあまり関係しないので、皐月賞からデータ紹介に入れるのをやめます。
枠順
枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対 | 複勝 |
1 | 3 | 0 | 0 | 16 | 15.8% | 15.8% | 15.8% |
2 | 1 | 1 | 2 | 16 | 5% | 10% | 20% |
3 | 0 | 1 | 0 | 19 | 0% | 5% | 5% |
4 | 2 | 3 | 2 | 13 | 10% | 25% | 35% |
5 | 0 | 0 | 2 | 18 | 0% | 0% | 10% |
6 | 2 | 0 | 2 | 16 | 10% | 10% | 20% |
7 | 1 | 3 | 0 | 23 | 3.7% | 14.8% | 14.8% |
8 | 1 | 2 | 2 | 22 | 3.7% | 11.8% | 18.5% |
外枠は基本不利になりますが、「内を上手く立ち回った馬or能力が半端ない馬」であれば外枠でも好走可能です。皐月賞は外伸び馬場で大外から差してくるイメージですが、終始外を回って勝ち切るのはさすがにきつい。
キャリア
キャリア | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対 | 複勝 |
4戦以内 | 6 | 5 | 6 | 49 | 9.1% | 16.7% | 25.8% |
5戦以上 | 0 | 1 | 0 | 37 | 0% | 2.6% | 2.6% |
圧倒的にキャリア4戦以内の馬が好走する傾向にあります。
出走予定馬でキャリア5戦以上の馬:ウォーターリヒト、コスモキュランダ、サンライズジパング、シリウスコルト、ジューンテイク、ホウオウプロサンゲ
登録馬から6頭が該当しました。ディープ記念を制したコスモキュランダも含まれます。
所属
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対 | 複勝 |
美浦 | 6 | 4 | 3 | 53 | 9.1% | 15.2% | 19.7% |
栗東 | 4 | 6 | 7 | 90 | 3.7% | 9.3% | 15.9% |
近年特に美浦所属馬の好走が目立っています。最後に栗東馬が勝ったのは3冠馬のコントレイル!
注目馬情報
ジャスティンミラノ 戸崎圭太
新馬戦の2着馬は現在2勝クラス在籍。4着馬は1勝クラスでハイレベルなのが分かる。前走共同通信杯は2番手からラスト3F32.6sという驚異的タイム。ただし、2戦ともスローペースで先行したジャスティンミラノには有利だった。ハイペース想定かつ直線が東京より短い皐月賞で能力を発揮出来るかがカギとなりそう。
アーバンシック 横山武史
2走前の百日草特別はスタート直後に隣の馬がよれてきて、最後方からのスタート。スローペースにもかかわらず、上がり最速で差し切り勝ち。前走京成杯はミドルペースでやや先行が有利の中、上がり最速で2着。位置取りの差で勝てなかっただけで、ハイペース必至の皐月賞なら展開も味方しそう。
レガレイラ 未定
キャリア3戦とも強い内容。新馬戦はスローペースで最後方にいたレガレイラにとって展開不利のはずが差し切り勝ち。3着に敗れたアイビーSは少頭数の超スローペースで1.2着馬にバチコリ展開がハマった。それでも走破時計1:48.4はドウデュースの1:49.3を大きく上回る。前走のホープフルSは4角外を回して差し切り勝ち。怪物牝馬の可能性大!
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