日本ダービー展望
皐月賞から続くクラシック3冠の2冠目東京優駿・日本ダービー2024。オークスと同じく東京競馬場芝2400mで行われる。クラシック3冠路線である、皐月賞は「最も速い馬が勝つ」、日本ダービーは「最も幸運に恵まれた馬が勝つ」、菊花賞は「最も強い馬が勝つ」と言われています。つまり、3冠達成は相当困難を極めます。
東京競馬場芝2400m・Cコース
3歳牡・牝
負担重量57kg(牝馬は55kg)
「最も幸運に恵まれた馬が勝つ」と言われている。
日本ダービーは数々の名馬を排出しています。
年 | 優勝馬 | ダービー後の主な実績 |
---|---|---|
2023年 | タスティエーラ | GⅠ菊花賞2着 |
2022年 | ドウデュース | GⅠ有馬記念1着 |
2021年 | シャフリヤール | GⅠドバイシーマクラシック1着 ジャパンカップ2着 |
2020年 | コントレイル | 3冠達成 GⅠジャパンカップ1着 |
2019年 | ロジャーバローズ | ダービー後引退 |
2018年 | ワグネリアン | GⅠジャパンカップ3着 |
2017年 | レイデオロ | GⅠ天皇賞1着 |
2016年 | マカヒキ | GⅡニエル賞1着、京都大賞典1着 |
2015年 | ドゥラメンテ | GⅠドバイシーマクラシック2着 宝塚記念2着 |
2014年 | ワンアンドオンリー | GⅠドバイシーマクラシック3着 |
コース解説
東京競馬場の芝Cコース2400mで行われます。
スタート地点はホームストレッチの坂を昇りきったところ。スタートしてから最初のコーナーまで約350m。ほぼ平坦な1~2コーナーを曲がると約450mのバックストレッチ。3コーナーあたりで緩やかな上り坂があり、3~4コーナーにかけて下り坂です。最後の直線の途中から高低差2.1mのなだらかな上り坂があります。
データを含んだコース解説は東京競馬場全コース解説からご覧ください!
データ紹介
枠順
枠 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 2 | 1 | 15 | 10% | 20% | 25% |
2 | 1 | 1 | 2 | 16 | 5% | 10% | 20% |
3 | 1 | 1 | 1 | 17 | 5% | 10% | 15% |
4 | 0 | 2 | 1 | 16 | 0% | 10.5% | 15.8% |
5 | 1 | 0 | 0 | 19 | 5% | 5% | 5% |
6 | 2 | 2 | 3 | 12 | 10.5% | 21.1% | 36.8% |
7 | 2 | 1 | 1 | 25 | 6.9% | 10.3% | 13.8% |
8 | 1 | 1 | 1 | 26 | 3.4% | 6.9% | 10.3% |
なぜか脚質関係なく、6枠の成績が良いです。昨年はタスティエーラとハーツコンチェルトの2頭が6枠から3着以内に入りました。
血統
東京芝2400mの種牡馬成績(2024/5/13時点から過去3年間)
1位ディープインパクト
2位ドゥラメンテ
3位ハーツクライ
4位ハービンジャー
5位キングカメハメハ
オークスの記事でも記述したようにドゥラメンテ産駒のがメキメキと結果を出しています。出走予定の該当馬はシュガークン、ミスタージーティー(抽選対象)です。
東京コースはキタサンブラック産駒も好成績で、該当馬はサトノエピックの1頭のみです。
前走皐月賞組
過去10年の日本ダービーで3着以内に入った30頭中23頭が前走皐月賞に出走していました。今年の日本ダービー登録馬の中で前走皐月賞組は11頭います。
キャリア
キャリア | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5戦以下 | 8 | 8 | 6 | 69 | 8.8% | 17.6% | 24.2% |
6戦以上 | 0 | 0 | 2 | 50 | 0% | 0% | 3.8% |
だいぶ明確に戦績が分かれています。キャリアが6戦以上の馬は苦戦傾向です。
今年の登録馬からはコスモキュランダ、サトノエピック、サンライズジパング、メイショウタバルの4頭が該当します。
注目馬情報
ジャスティンミラノ 戸崎圭太
前走皐月賞予想の時点ではハイペースや短い直線に対応出来るか不安点だったが、コースレコードで勝利したように能力は本物だと示された。鞍上予定の戸崎騎手は2018年エポカロードで皐月賞を制覇し、日本ダービーに挑むも2着。未だダービーは勝てていない中での大チャンス到来。
ダノンエアズロック J.モレイラ
前走プリンシパルSのレース後モレイラ騎手は「精神面も成長しているし、一度使ってさらに良くなると思う。2400mの方がよりポテンシャルを発揮できる」とコメントしています。新馬戦とアイビーSを連勝し、特にアイビーSはドウデュースを上回る好時計をマーク。ディープインパクト記念はレース後に右後肢外側副管骨を骨折していたことが判明。その後しっかり立て直してプリンシパルSを制覇してなんとかダービーへの切符を掴んだ。2年連続 堀厩舎管理馬の激走に期待したい。
アーバンシック 横山武史
新馬戦と百日草特別はスローペースながら差し切る強い内容。京成杯は後ろから2頭目くらいの位置から3~4コーナーで上がっていき直線で上がり最速の脚を発揮した。精神面が成長途上で課題を残しているが、能力で好走し続けている。今回はさらにメンバーレベルが上がるが、直線が長い東京コースなら末脚を発揮しやすいはず。
予想
Cコース替わりの初週で内前有利になるダービー。さらに、今までハイペースの逃げ戦法でここまで来たメイショウタバルが出走取消となり、少なからずペースに影響しそうです。基本的にダービーは位置取りが激しくなり、ややペースが流れやすいです。今年は例年に比べて少しペースが落ち着くのではないかと思います。
◎15ジャスティンミラノ 戸崎圭太 2着
デビューから3連勝で皐月賞をレコードで制覇したこの馬を本命にしました。1番人気想定ですが、新馬戦、共同通信杯、皐月賞全て見た上で評価せざるを得ないと思いました。新馬戦は12着の馬でさえ未勝利を卒業しています。新馬戦と皐月賞は外を回るロスがありましたが、私はこの馬にとって外を回ることはプラスなのではないかと考えます。実はキャリア3戦とも枠が7枠で今回ダービーも7枠に入りました。内枠で他の馬にかぶされて進路が危うくなるよりも外枠のほうがこの馬にとっては瞬発力が発揮しやすいと思います。まだダービー勝ちがない戸崎騎手に期待したいです!
○9ダノンエアズロック J.モレイラ 14着
前走プリンシパルSを勝って何とかダービーへの切符を獲得しました。皐月賞を使わずに日本ダービーに照準を合わせての参戦。この馬は新馬戦から能力が半端ない。→新馬戦東京芝1800m1:48.1は最速記録。これはジオグリフの1:48.2を上回る好時計です。アイビーSはドウデュースやクロノジェネシスよりも早い時計!やや速い流れだった、ディープインパクト記念は直線伸びきれず7着に敗戦。レース後に骨折が判明していて、その影響もあるので度外視出来る。前走プリンシパルSは最後流す余裕もあり強い内容でした。今年のダービーはややペースが落ち着くと思うので、この馬にとって瞬発力が発揮しやすいと思います。マジックマンに期待です!
▲8アーバンシック 横山武史 11着
瞬発力が持ち味のこの馬にとって東京コースになるのはプラス材料。2走前の京成杯は1~6着のアーバンシック以外の馬は先行しての好走だった。仮にペースが緩んでも差し切る能力は持っているはず。前走はあからさまに後方過ぎての負けで度外視。どうにかスタートを決めて欲しいところ。
△13シンエンペラー 坂井瑠星 3着
皐月賞で本命にしたシンエンペラーは4番手評価にしました。詳しい評価は皐月賞の予想記事をご覧いただきたいです。とにかく、京都2歳Sのレベルが高い中での勝利は高評価です。土曜日時点で2番人気のレガレイラと0.1s差のレースもしていて、粘りこむ力はメンバー上位なはず。この馬はフランスのセリで2億円以上で落札された。兄に凱旋門賞馬のソットサスがいる良血馬です。坂井騎手が師匠の馬でダービーを制覇して、凱旋門賞に出走したらとんでもないドラマの完成です。
△6コスモキュランダ M.デムーロ 6着
皐月賞2着の実績が軽視されての5番人気?そもそもデータ紹介で触れたように、ダービーは前走皐月賞組が圧倒的に好成績を残している。昨年の覇者タスティエーラも皐月賞2着でダービーでは4番人気と若干軽視されていた。皐月賞での好走は簡単に軽視は出来ないと思います。好枠を引けたので、あとはデムーロ騎手の神騎乗に期待するのみです!
穴馬 5ダノンデサイル 横山典弘 1着
前走無念の皐月賞除外。京都2歳Sではコスモキュランダに先着している。この馬の末脚はメンバー上位で、東京コースになる点はプラスなはず。比較的前でも後ろでも能力を発揮できる馬なので、典弘騎手がどんな戦法に出るか非常に楽しみです!
皐月賞予想記事
最後に
過去データやコース形態の情報に関しては正確性に努めますが、保証することは出来ないことご理解の上ご参照ください。注目馬情報や予想はあくまでも個人の見解ですので、参考程度でお願いします。なお、馬券の購入は自己責任でお願いします。詳しくは当サイトのプライバシーポリシーをご覧ください。
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