凱旋門賞展望
さて、いよいよ凱旋門賞の季節がやってきました!日本調教馬は過去34回凱旋門賞にチャレンジしましたが1度も優勝することは出来ていません。昨年はC.ルメール騎手を背にスルーセブンシーズが挑み、4着と健闘しました。今年は矢作厩舎率いるシンエンペラーと坂井瑠星騎手のコンビで日本調教馬が海外の強敵相手に挑みます!!
凱旋門賞基本情報
パリロンシャン競馬場 芝2400m
3歳以上牡馬・牝馬・定量
JRA馬券発売時刻:日本時間10月6日(日)AM7:00
発走予定時刻:日本時間10月6日(日)23:20
《賞金》1ユーロ=約158円(2024/9/30現在のレート)
賞金総額 5,000,000ユーロ(約790,000,000円)
1着 2,857,000ユーロ(約451,406,000円)
2着 1,143,000ユーロ(約180,594,000円)
3着 571,500ユーロ(約90,297,000円)
4着 285,500ユーロ(約45,109,000円)
5着 143,000ユーロ(約22,594,000円)
日本調教馬
シンエンペラー 牡・3歳 矢作芳人調教師 坂井瑠星騎手 藤田晋(馬主)
総賞金 209,936,200円
《競争成績》

キャリア7戦で全て掲示板内です。前走はアイルランドのレパーズダウン競馬場で行われたGⅠ・アイリッシュチャンピオンステークスに出走して3着に健闘。ヨーロッパ血統ということもあり、初の洋芝も難なくこなしました。状態も上がっているようで本番に期待できそうです!
【9月27日調教情報】
エーグル調教場(芝周回コース)
約6ハロン 追い切り(ラファミリアとの併せ馬)
C.デムーロ騎手 騎乗
【C.デムーロ騎手のコメント】
前回調教で騎乗した際には、輸送の影響か少し疲れているのかなと感じましたが、その時よりも馬のコンディションは良くなっています。また、重い馬場も大丈夫だと思います。 ソットサスに似て少し遊ぶようなところが今日も見られましたが、(自身が騎乗した)過去の凱旋門賞馬と比較しても、この馬にも十分に勝つチャンスはあると思います。(引用:JRA)
【岡勇策 調教助手のコメント】
C.デムーロ騎手からは前回よりも良い感触だったという話も聞けましたし、アイリッシュチャンピオンズステークスを使ったことで馬の状態が上がってきているということは良い事だと思います。また、馬のやる気も上がってきていますし、前進気勢もつき良い走りができているように感じます。少し遊ぶという部分については昔からそうなので、血統的なものもあるのかなと思います。(引用:JRA)
データから見る凱旋門賞
パリロンシャン競馬場コース解説

凱旋門賞はフランス パリロンシャン競馬場 芝2400m外回りコースで行われます。スタート地点はスタンドから見て左奥の風車付近。スタートしてからは400mの平坦な直線で、向正面では最大傾斜2.4%の上り坂が続きます。3コーナー過ぎたあたりから下り坂になり、1000m~1600mの600mの間10m下がるコース設計となっている。10mも下がるということは、単純計算で中山競馬場の倍近い高低差が待ち構えることになります!そこを過ぎると競馬場名物である『フォルスストレート』と呼ばれる250mの直線を走ります。ラストの直線は平坦で東京競馬場とほぼ同じ533m。
枠順
ゲート番号 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 0-2-2-6 | 0% | 20% | 40% |
2 | 1-1-1-7 | 10% | 20% | 30% |
3 | 2-2-0-5 | 22.2% | 44.4% | 44.4% |
4 | 1-1-0-7 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
5 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10% |
6 | 2-0-0-8 | 20% | 20% | 20% |
7 | 0-0-1-8 | 0% | 0% | 10% |
8 | 1-0-0-10 | 9.1% | 9.1% | 9.1% |
9 | 0-1-2-7 | 0% | 10% | 30% |
10 | 0-0-0-9 | 0% | 0% | 0% |
11 | 0-2-0-7 | 0% | 22.2% | 22.2% |
12 | 2-0-0-8 | 20% | 20% | 20% |
13 | 0-0-0-9 | 0% | 0% | 0% |
14 | 1-0-0-8 | 11.1% | 11.1% | 11.1% |
15 | 0-1-1-6 | 0% | 12.5% | 25% |
16 | 0-0-1-4 | 0% | 0% | 20% |
比較的内枠有利の傾向がありそうです。
年齢
今年の出走メンバーは3~5歳です。過去10年のデータでは4歳馬が勝率、連対率、複勝率全て最も高く、3歳馬が苦戦傾向にあります。
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 3-3-4-52 | 4.8% | 9.7% | 16.1% |
4歳 | 5-4-4-42 | 9.1% | 16.4% | 23.6% |
5歳 | 2-3-2-25 | 6.3% | 15.6% | 21.9% |
性別
性別 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
牡 | 5-7-9-103 | 4% | 9.7% | 16.9% |
牝 | 5-3-1-29 | 13.2% | 21.1% | 23.7% |
出走数が圧倒的に少ない牝馬の方が好走率が高いというデータです!
今年のメンバーで牝馬はブルーストッキング(イギリス)、マルキーズドゥセヴィニエ(フランス)、シュルヴィー(フランス)、アヴァンチュール(フランス)の4頭。
予想
◎16アヴァンチュール ゲート4 S.パスキエ55.0kg 2着
本命は3歳牝馬のアヴァンチュールにしました。正直、タフな重馬場想定のロンシャン競馬場2400mで3歳牝馬はどうなのかなぁと不安もあります。しかし、この馬は重馬場4回出走して連対率100%、前走ロンシャン競馬場2400mのヴェルメイユ賞(GⅠ)は重馬場で2:31:53と今回のメンバーなら通用すると考えました。唯一馬券圏外(4着)となった仏オークス(GⅠ)は終始外を回されるロスがあっての4着。1~3着馬はアヴァンチュールより内を立ち回るか先団を走っていたことを考慮すれば着順以上に評価出来ます。
~余談~
海外競馬で要注目なのはオッズです。必ずブックメーカーとJRAのオッズには乖離が生じるのでそこが狙い目だと思います。アヴァンチュールはブックメーカーで想定単勝オッズ17倍ですが、JRAの想定オッズは30倍と大きな差があります。前走0.1s差だったブルーストッキングはブックメーカーもJRAも共に10倍前後とあまり妙味がありません。こうしたオッズの乖離から馬券を組み立てるのも海外競馬の醍醐味だと思います!
○2アヤザーク ゲート13 W.ビュイック59.5kg 中止
対抗は5歳馬アヤザークにしました。昨年の凱旋門賞は最下位人気で14着と大負けでした。ほかのレースも見ると恐らく他の馬に包まれるとやる気を無くしてしまうタイプなのかと思います。凱旋門賞では完全に包まれて力を発揮出来なかった印象があり、その次のロワイヤルオーク賞は3100mで距離が長すぎたのだと思います。その後今年はGⅢとGⅠ計4レース走って全て3着以内に好走しています。好走した近4戦とも馬群に揉まれない競馬をしているため、今回の外枠はこの馬にとっては好材料だと思います。さらに、重馬場で7回出走して3-2-2-0と複勝率100%という驚異的な適正があります。今回抜けて強い馬が不在でこの馬もチャンスあると思いますし、想定13番人気140倍なら狙う価値あると思います!
▲13ソジー ゲート5 M.ギュイヨン56.5kg 4着
現地でもJRAでも人気が予想されるソジー。キャリア6戦全て3着以内に好走しています。近2戦ともロンシャン芝2400m重馬場で2連勝しているように適性は示しています。さらに、今まで斤量57~58kgでしたが、今回は56.5kgで走れるのも好材料です。揉まれても大丈夫かどうか不明なので本命は避けて3番手評価にしました。
△10シンエンペラー ゲート11 坂井瑠星56.5kg 12着
日本馬シンエンペラーは4番手評価にしました。矢作先生がロンシャンの重馬場が合うと考えてフランスまで満を持して遠征しているくらいですから、血統的な背景も含め適性はあると信じます。前走愛チャンピオンズはブリーダーズカップ覇者のオーギュストロダンとほぼ差のない競馬をしているので能力面も今回のメンバーでは上位だと思います。あとは坂井騎手とシンエンペラーを信じるしかないです。
△8マルキーズドゥセビニエ ゲート16 A.プーシャン58.0kg 14着
キャリア17戦で15回3着以内に好走という安定感ある牝馬。しかし、そのほとんどが牝馬限定レースということは注意点です。3走前の混合GⅠイスパーン賞は最内枠からロスなく恵まれての勝利。やはり、牡馬混合となると、だいぶ展開やコース取りに恵まれないと厳しいと思います。そこでの今回の大外枠は正直相当厳しいレースになると思います。しかし、多頭数の内側で牡馬達に揉まれて走れないよりかは、揉まれない外枠の方がマシなのかなぁと思います。 実は血統的には父Siyouniでシンエンペラーと同じなんです。馬場に関してはこの馬にとってマッチするはずです!
《抑えたい馬》
6コンティニュアス(15着)、12デリウス(8着)、7ブルーストッキング(1着)
以上が印コメントと馬券で抑えたい馬です。本予想は重馬場想定です。
結果着順
1着ブルーストッキング
2着アヴァンチュール 本記事本命馬
3着ロスアンゼルス
4着ソジー
5着セヴェナズナイト
6着ザラケム
7着シュルヴィー
8着デリウス
9着ファンタスティックムーン
10着サンウェイ
11着アルリファー
12着シンエンペラー
13着ルックドゥヴェガ
14着マルキーズドゥセビニエ
15着コンティニュアス
中止アヤザーク
視聴方法
凱旋門賞はグリーンチャンネルとAbemaTVにて無料中継が行われます!
AbemaTVには福永祐一調教師と川田将雅騎手が特別ゲストとして出演されます。
発走予定は日本時間午後11時20分です!お間違いなく!
最後に
過去データやコース形態の情報に関しては正確性に努めますが、保証することは出来ないことご理解の上ご参照ください。注目馬情報や予想はあくまでも個人の見解ですので、参考程度でお願いします。なお、馬券の購入は自己責任でお願いします。詳しくは当サイトのプライバシーポリシーをご覧ください。
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