レース展望
競馬ファン待望の年末グランプリレースが遂にやってきました。このレースが引退レースとなるドウデュースをはじめ、ジャスティンパレス、スターズオンアース、ダノンデサイル、シャフリヤールなど豪華メンバーが集結します!※ドウデュースは出走取消になりました。
中山競馬場・芝2500m内回り
《枠順抽選会》
日時:12月19日(木)17時~19時
場所:品川プリンスホテル
放送:BSフジにて中継予定
ゲスト:長澤まさみさん、見上愛さん
《賞金》
1着 5億円
2着 2億円
3着 1億3000万円
4着 7500万円
5着 5000万円
データ・コース解説
中山芝2500m
スタート地点は外回りコースの3コーナー付近。4コーナーに向かって下り坂を約192m走ります。ホームストレッチで最初の急坂を上ります。1~2コーナー中間までは上り坂。内回りコースに入って向正面は平坦コースです。2~4コーナーは緩い下り坂です。最後の直線は310mで短いので後ろすぎると差し損ねる可能性も大いにあります。3,4コーナーの下り坂を如何に上手く活用するかで直線の伸びが変わってくる特殊なコース形態です。
枠順
有馬記念の枠順発表会は名物ですが、8枠を引くと陣営の方々は渋い顔をするように相当不利です。昨年8枠から2着に好走したスターズオンアースはルメール騎手がスッと2番手の位置を取ったことによる好走でした。やはりタフなコースなので外をずっと走って3着以内に好走するのは厳しいとと思います。
脚質
3,4コーナーの下り坂で勢いづけないと直線が短いので、差し損ねる可能性があります。タフなので逃げ馬も相当厳しく、過去10年で3着以内に好走したのはキタサンブラックとタイトルホルダーのみです。
前走着順
前走着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
5着以内 | 10-6-8-66 | 11.1% | 17.8% | 26.7% |
6~9着 | 0-2-1-28 | 0% | 6.5% | 9.7% |
10着以下 | 0-2-1-36 | 0% | 5.1% | 7.7% |
有馬記念の過去10年の勝ち馬は前走5着以内から出ています。
今年の出走予定馬で比較的人気しそうかつ前走6着以下の馬はスターズオンアース、ダノンデサイル、ブローザホーン、ベラジオオペラの4頭です。2,3着はあり得るので完全に切ることは危険です。
年齢
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 4-3-2-16 | 16.0% | 28.0% | 36.0% |
4歳 | 3-5-1-39 | 6.3% | 16.7% | 18.8% |
5歳 | 3-2-6-40 | 5.9% | 9.8% | 21.6% |
6歳 | 0-0-1-22 | 0% | 0% | 4.3% |
7~9歳 | 0-0-0-13 | 0% | 0% | 0% |
有馬記念に3歳で出走する時点で相当な能力があるので必然的に好走率が高くなります。さらに、数か月後には4歳になる馬が斤量の恩恵を受けられることも高い好走率の要因かもしれません。
ドウデュースの歩み
ドウデュースは小倉芝1800mでデビューしました。新馬戦はガイアフォースとの一騎打ちになりギリギリ交わして勝利をもぎ取りました。そこから快進撃が始まります。アイビーSを勝利後、朝日杯FSではセリフォス、ジオグリフ、トウシンマカオなどの強敵相手に初GⅠ制覇となりました。皐月賞はジオグリフとイクイノックスに負けて3着でしたが、ダービーで巻き返して悲願のダービー馬となりました。凱旋門賞にもチャレンジしましたが、振るわず19着でした。復帰戦となった京都記念は余裕の圧勝で能力の違いを見せました。
しかし、その後順調にはいきません。ドバイターフは出走取消になり、復帰戦の天皇賞・秋当日は武豊騎手が馬にけられて負傷するアクシデントが発生。鞍上は急遽戸崎圭太騎手となりました。ジャパンカップも戸崎騎手を背に挑むも4着。苦戦を強いられていました。
2023年の有馬記念は色々な思いを背負っての挑戦だったと思います。武豊騎手の見事な騎乗により、完勝で最強馬復活となりました!
再びドバイターフに出走し、5着入線。宝塚記念は馬場に苦しみ6着でした。2024年の天皇賞・秋は武豊騎手にとって前年の乗り替わりの悔しい思いを晴らす渾身の騎乗でした。スローペースにもかかわらず上がり32.5sで差し切るというえげつない内容で完勝でした。ジャパンカップも明らかに先行勢有利の中、4角付近で押し上げて早め先頭でしたが上がり32.7sという驚異の末脚を発揮して勝利しました。
残念ながらドウデュースは出走取消となりました。
渾身の注目馬情報
ダノンデサイル 横山典弘
注目馬には今年のダービー馬ダノンデサイルを選びました。この馬は好位からしっかりと末脚を発揮してくれる馬なので中山コースは合うと思います。さらに、データでも紹介したように3歳は斤量の恩恵があるので古馬より有利となります。京成杯は8枠でしたが、4,5番手の位置からアーバンシック追撃を凌いで1着でした!皐月賞では足元にトラブルがあり、除外でしたが軽傷でした。日本ダービーの内容が特に強かったと思います。終始インをロスなく回って展開が向いたのは否めませんが、スローペースで先行勢有利の中0.4s差も突き放したのは確実に能力の違いを見せたと思います。3着馬シンエンペラーはジャパンカップでドウデュースと差のない競馬をしているので、この世代は相当能力があるはずです!前走菊花賞は典弘騎手がコメントしたように流れが悪く4角で位置を下げてしまう格好になり、差し損ねて敗戦となりました。それでも上がり2位の脚を使って15番手から6着まで巻き返していたので、強い競馬だったと考えて良さそうです!
ダノンデサイルは1歳時にセレクトセールで1億4000万円以上で取引された馬です。相当素質を見込まれていたように、有馬記念を制してもおかしくないと思います。
予想
2024年12月20日にドウデュースが跛行のため出走取消となる発表がありました。圧倒的1番人気が取消になったのでオッズが大きく変わると思います。
今回のメンバーは逃げ馬が不在なので、恐らくスローペースでレースが進むと思います。しかし、今年の宝塚記念も同様に逃げ馬不在でスローペースでしたが、1,2着は差し馬が好走しました。つまり、ハイレベルなレースでは展開と逆行した脚質でも侮ってはいけないということ。
8枠16番シャフリヤールが逃げ宣言をしているので、他の馬はその後ろの中団好位を走りたいところだと思います。ペースが落ち着いても後方待機の差し・追込勢は前残りにさせるわけにはいかないと言わんばかりに、道中動いてくるはずです。そのため、長くいい脚を使えるロンスパ戦に強い馬が必然的に好走し易いのではないかと考えています。
◎1ダノンデサイル 横山典弘56kg
本命は今年のダービー馬ダノンデサイルにしました。注目馬情報にも記述したように2走前のダービーを特に評価しています。展開が向いたとはいえ、あれだけ着差を付けれるなら相当な能力があるはずです。菊花賞は6着でしたが、4角で位置を下げてしまう不利がありながらも直線は伸びて巻き返していたので、負けて強しだったと思います。長くいい脚が使えるので中山芝2500は合うと思います。
○6ローシャムパーク T.マーカンド58kg
ドウデュースと同世代のローシャムパークを対抗評価にしました。昨年のオールカマーではタイトルホルダーを抑えて勝利したように能力は確かなものがあります。しかし、乗り難しいところがあり、鞍上の手腕が問われるのが最大の課題です。マーカンド騎手なら折り合ってくれると思いますが、テン乗りなのが不安点です。特に評価したいのは前走BCターフです。ほぼ最後方から3コーナー付近から動いていき、4コーナーではメンバーの中で最も外を回していい脚を使いました。GⅠ7勝しているレベルスロマンスと差のない競馬が出来てるのに想定8番人気は妙味大有りです。長くいい脚を使うタイプなので有馬記念は合うと思います。
▲8レガレイラ 戸崎圭太54kg
ホープフルステークスからなかなか歯がゆい競馬が続いています。毎回堅実に上がり最速ですが、届かず5着止まり。ダービーはスローペースで先行勢有利の中13番手から差して5着入線は十分凄いと思います。前走エリザベス女王杯のレース後コメントで、後ろ過ぎかつ直線ではぶつけられるアクシデントによりダメだったと敗因をルメール騎手が語っていました。同時に絶対にGⅠレベルの馬とも言っているので展開一つで激走の余地はあると思います。
△11ジャスティンパレス 坂井瑠星58kg
昨年の天皇賞・秋はイクイノックスに0.4s差まで迫りました。特に評価したいのはその次の有馬記念です。最後方から3,4コーナーで外々を回って直線伸びてドウデュースと0.3s差の4着まで迫りました。前走のジャパンカップは長くいい脚を使うタイプのパレスにとっては不向きの展開になってしまいました。有馬記念はあまりよーいドン競馬にはなりにくいので、勝つチャンスもあると思います。
△5ベラジオオペラ 横山和生58kg
☆3アーバンシック C.ルメール
穴馬 スタニングローズ
最後に
過去データやコース形態の情報に関しては正確性に努めますが、保証することは出来ないことご理解の上ご参照ください。注目馬情報や予想はあくまでも個人の見解ですので、参考程度でお願いします。なお、馬券の購入は自己責任でお願いします。詳しくは当サイトのプライバシーポリシーをご覧ください。
コメント